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趙MJ / 2010年1月12日
重慶市地裁は8日、重慶市暴力団主要メンバーを弁護した北京市の李荘弁護士に、証拠偽造などの罪で2年6カ月の懲役刑を言い渡した。昨年末に李氏を逮捕、立案してから裁判まで僅か18日で、代理弁護士による証拠調べ不可などの点から、当訴訟案の公正性が問われており、中国の弁護士の権利について業界で高い懸念を起している。 
重慶市の暴力団メンバー弁護で、2年6カ月の懲役刑を言い渡された李荘弁護士(ネット写真)
李氏は昨年12月、重慶市の薄煕来書記が発起した暴力団撲滅運動で捕まえた暴力団主要メンバーの龔剛模(ゴン・ガンモウ)容疑者を弁護する際、証拠偽造や証言妨害を行ったとの容疑で逮捕された。
中国のメディア報道によると、8日の審理は開廷から裁判まで僅か20分。裁判の結果に対して李氏は強く抗議しており、代理弁護士の陳有西氏と高子程氏は上告すると話している。
陳・高両弁護士は、公訴機関が提出した99点の証拠のうち、15点しか入手できないことや、立案調査から開廷審理まで僅かな18日間しかなく、弁護士に証拠集めの時間が与えられていないなどと主張した。
両弁護士によると、開廷前、主要証人である龔容疑者の出席や、公訴側が主な証拠とする李・龔面会の録音と映像を調べることなどを法廷に要求したが、拒否されたという。
8日の審理の前に、昨年12月30日に、初の審理が重慶市で開廷された。公訴書にリストアップされた龔容疑者を含む8人の証人はすべて欠席で、李氏が提出した異地審理などの要求も断られた。16時間の弁護の末、裁判結果が宣告されなかった。
公訴側の主張によると、李氏は、龔容疑者に対して、監禁中当局からの拷問を受けていると証言するよう示唆した。龔容疑者は、別の訴訟案件で当局に、自分を弁護した李氏を告発したという。
監禁中の龔容疑者は、メディアのインタビューで、重慶当局の暴力団撲滅運動を支持すると話していた。
一方、李弁護士は昨年拘束される前、メディアの取材に、龔容疑者から傷だらけの両腕を見せられ、8日間も警察に吊るされたままだったと告げられたと話した。また、龔容疑者が拷問を受けていると信じ、当局の暴力団撲滅運動を擁護するが、司法公正の下で行ってほしいとも話している。
李氏を弁護士する陳・高両弁護士は、現時点で、李氏が龔容疑者を弁護する訴訟案の中で、法廷に正式に出した証拠はなく、法廷が主張する証拠偽造の事実や結果は全く見当たらないと話している。
李氏の訴訟案は、中国の弁護士と法律関係者の間に大きな懸念をもたらした。中国社会科学院法学所副研究員の範亜峰氏は、同訴訟案には、証人の龔容疑者が法廷に出席していないことや、どうして自分の弁護士を告発したかなどの疑問点が多くあると話している。
また、重慶市当局が行っている暴力団撲滅運動を成功させるために、司法に介入して、暴力団成員のために弁護する弁護士を打撃していると考える弁護士も少なくない。
昨年6月から、重慶市は大規模な暴力団取り締まりキャンペーンを実施、1500人以上の暴力団関係者を逮捕した。その成功振りが毎日各新聞紙のトップ一面に飾られ、同市のトップである薄煕来書記の功績を大きく宣伝している。市民からの歓迎も得たが、ポスト胡錦濤世代の有力指導者と見られる薄煕来書記がさらに出世するための実績づくりであるとの見方もある。
李氏の両弁護士は、同訴訟案を通して、刑事訴訟法が正しく実施されることや、中国の弁護士の基本的権利が保護される方向にさせたいと話している。
近年、中国の弁護士の権利が侵害されるケースは増加する一方。最近、北京市で8人の弁護士が、弁護士資格を取り消された件について、当局に直訴を行った。8人の弁護士はすべて、法輪功学習者やチベット人、エイズ感染者の権利を弁護した後に、弁護士の資格を取り消された。その内の一人は、監禁中の著名人権弁護士・高智晟氏の助手だった。
香港中文大学法律学部の艾華助教授は中国人権弁護士に関する著書の中で、中国の人権弁護士は近年、自分と同業者の権利維持に追い詰められ、法律ルートで一般人の法律公正を守る余裕がないと記している。
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